現場ブログ
2023.03.31
トレクープを支える、美しい解体技
トレクープは既存の状態を活かしたリノベーションを得意としています。
一見すると、内装を簡素化しているだけのように見られるかもしれません。
が、それはとんでもない誤解です。
既存の状態を覆い隠すようにリフォームするよりも、技術とセンスが必要です。
長年、新築やリノベーションに携わってきたトレクープスタッフは家の構造を熟知していることから設計・現場スタッフが協力してこのテイストを引き出しているのです。
その中でも卓越した技術と経験を誇るのが、多能工の久村さん。
トレクープには欠かせないプロフェッショナルです。
様々な工程を担当するマルチ職人の久村さん。
まずは<解体>の工程で登場。
100㎡以上のマンションも一人で手際よく解体していきます。
「どうせ後で隠れるから」
と安易な解体ができないのがトレクープの現場。
しっかりデザインの一部として残る箇所が多いため、細心の注意を払いながら進める必要があります。
解体中も色んな業者さんが出入りするため、現場が散らかりすぎないよう配慮しながら解体を進めてくれるあたり、久村さんのお人柄が感じられます。
これは「解体あるある」なのですが、作業を進める内に想定外のことが起きることがあります。
・完全に解体する予定だった場所が、壊せない場所だった
・頑丈に作られすぎていて、無理に解体すると躯体の一部が損傷する可能性がある
など。
こういった図面だけでは確認しきれない事象が起きた時、トレクープでは必ず現場と設計で情報共有をして、プラン2を検討します。
本当のプロは、ここで独断で解体を進めたりは決してしないのです。
工期優先を良しとしないトレクープは、どんなに忙しくてもここで一旦立ち止まって対策を検証します。
ものづくりへの高い意識を共有するメンバーが揃ったトレクープ。
どんな時も一番いい選択をすることにこだわります。
また、石工でもある久村さんは、のみ使いも一級品です。
見えなくなる床下部分も丁寧に解体します。
そうして解体が終了した現場がこちら。
大工さんを始め、様々な職人さんが活躍する舞台の準備が整いました。
この後もマルチ職人の久村さんはいろんな工程で登場します。
いずれそちらもご紹介しますので、どうぞお楽しみに。